Figma AIは、デザインプロセスを革新的に変える可能性を秘めたFigmaの新機能です。

大きく分けて6つのAI機能があり、デザイン作業の時短とクオリティアップが世界中で期待されています。

• アップロード画像に似たビジュアルを検索
• ワンクリックでレイヤー名を自動変更
• 既存デザインのバリエーションを自動生成
• AI背景削除
• AIテキスト修正と翻訳
• AI生成、整理、要約

Figma AIの主な特徴

FigmaのAI機能を使えば、これまでの作業を大幅に短縮し、デザイン作業により集中できるようになります。

ここでは、Figma AIの主な特徴をご紹介します。

Figma上ですぐにAI機能が利用できる

Figmaユーザーは、誰でも簡単にAI機能を利用することができます。

最初のドラフトとしてデザインモックアップをAI生成することで、デザイン作業をより効率的に進めることが可能です。

面倒な作業をAIに任せられる

Figmaでデザインモックをつくるとき、意外と面倒なのが「サンプルテキストの入力」「レイヤーの整理」「画像やアイコンの素材選択」です。

Figma AIを使えば、それらの面倒な作業を自動化することができます。

ワンクリックでプロトタイプ制作

Figma AIでは、ボタン操作1つで性的なモックアップからインタラクティブなプロトタイプを作成できます。

本来コードを組んで行うべき作業を、すべてAIに任せることが可能です。

Figma AIの6つの主な機能

続いて、Figma AIの6つの主な機能をご紹介します。

アップロード画像に似たビジュアルを検索

Figma AIでは、画像をアップロードするだけで、他のチームメンバーが作成したデザインから、一致するものや似たものを見つけることができます。

ワンクリックでレイヤー名を自動変更

Figmaでは、複雑なデザインになればなるほど多くのレイヤーが必要になります。

Figma AIを使えば、ワンクリックですべてのレイヤーの名前をコンテキストに合わせて変更し、体系化することが可能です。

既存デザインのバリエーションを自動生成

Figma AIでは、デザインモックアップでテキストを自動生成することができます。

「lorem ipsum」や「ここにテキストを入力します」を多用せず、より完成がイメージしやすいデザインが作成可能です。

AI背景削除

Figma上の画像は、ワンクリックで背景を削除できます。手動で範囲指定する必要もありません。

AIテキスト修正と翻訳

Figma AIでは、デザインの中でそのまま、文章の長さやトーンを調節したり翻訳したりでき、納得のいくテキストに仕上げることができます。

AI生成、整理、要約

Figmaだけでなく、ホワイトボードツール「Figjam」でも、AI機能が利用可能です。

Figjam AIでは、複雑なアイデアをシンプルな図にAI変換し、情報を整理・要約することができます。

Figjam AIの主な機能

オンラインホワイトボードツール「FigJam」に導入されたAI機能は、以下の3つのカテゴリーに分類されます。

1. アイデア発想の支援:
   • ブレインストーミングを活性化する「アイデアジェネレーター」機能
   • 既存のアイデアを進化させる「アイデア拡張」機能
   • 発想に行き詰まった時に役立つ「関連アイデアの提案」機能
2. コンテンツ作成の効率化:
   • テキストから画像を自動生成する機能
   • 文章の要約、翻訳、トーンの調整機能
   • スティッキーノートの内容を箇条書きや表形式に整理する機能
3. ワークフローの自動化:
   • 会議議事録の自動作成機能
   • タスク管理ツールとの連携機能

Figma AIの今後の展望

Figmaの公式ブログでは、AIデザインについて興味深い調査結果が発表されています。

ここでは、Figmaユーザーが考えるAIとデザインの未来についてご紹介します。

時間短縮だけじゃない！ユーザーが期待するAIの可能性

調査の結果、ユーザーはAIを「単純作業の自動化」を超えた、より創造的な可能性を秘めたツールとして捉えていることがわかりました。

最近Figmaが実施した、1,800人のFigmaユーザーを対象とした調査結果によると、回答者の89％が、AIが次の12ヶ月以内に少なくともいくつかの影響を自社の製品やサービスに与えると述べており、37％がその影響を「重要または変革的」と考えています。

つまり、AIはデザイナーの創造性を阻害するものではなく、むしろそれを増幅させ、より良いデザインを生み出すための強力なパートナーとなりうるというわけです。

Figmaが目指す、AIと人の共創によるデザインの未来

Figmaは、今回の調査結果を踏まえ、AIをよりシームレスにデザインプロセスに統合し、直感的でパワフルなツールを提供していくことを表明しています。

AI技術の進化は目覚ましいものがあり、デザイン業界においてもその影響力は増していく一方です。しかし、Figmaは、AIはあくまでツールであり、最終的な判断や創造性を発揮するのは人間であるというスタンスを明確にしています。

Figmaが目指すのは、AIと人間の創造力の融合によって、より美しく、より革新的なデザインを生み出す未来。その未来を創造するのは、他でもない、ツールを使う私たちデザイナー一人ひとりなのかもしれません。

出典：https://www.figma.com/ja-jp/blog/ai-design-figma-users-tell-us-whats-coming-next/

Figma AIの料金プラン

Figma AIは現在ベータ版で無料で利用可能ですが、利用制限が設けられています。

将来的にFigma AIが一般提供されるようになると、追加費用がかかる場合があるのでご注意ください。

Figmaの料金プラン

Figmaには4つの料金プランがあります。各プランの特徴を見ていきましょう。

• スターチーム：無料。Figma編集者3名、個人用ドラフト数無制限。
• プロフェッショナルチーム：月額￥2,250。Figmaファイル数無制限、チームライブラリ。
• ビジネス：月額￥6,750。組織全体のライブラリ、デザインシステムアナリティクス。
• エンタープライズ：月額￥11,250。高度なデザインシステムのテーマ設定、REST API同期。

Figmaの料金比較表

機能	スターチーム	プロフェッショナルチーム	ビジネス	エンタープライズ
月額料金	無料	￥2,250	￥6,750	￥11,250
Figmaファイル数	制限あり	無制限	無制限	無制限
チームライブラリ	なし	あり	組織全体のライブラリ	高度なデザインシステム設定
REST API	なし	なし	なし	あり

Figjamの料金プラン

FigJamには4つの料金プランがあります。各プランの特徴を見ていきましょう。

• スターチーム：無料。FigJamファイル3つまで、個人用ドラフト数無制限。
• プロフェッショナル：月額￥750。FigJamファイル無制限、権限の共有、チームライブラリ。
• ビジネス：月額￥750。組織全体のライブラリ、コンテンツの一元管理、カスタムテンプレート。
• エンタープライズ：月額￥750。専用ワークスペース、高度なデザインシステム、ゲストアクセス制御。

FigJamの料金比較表

機能	スターチーム	プロフェッショナル	ビジネス	エンタープライズ
月額料金	無料	￥750	￥750	￥750
FigJamファイル数	3つまで	無制限	無制限	無制限
チームライブラリ	なし	あり	組織全体のライブラリ	専用ワークスペース
ゲストアクセス制御	なし	なし	なし	あり